2011.11.27 TLCC最終戦(菅生サーキット)と番外編


東北ロータス・チャレンジ・カップ(TLCC)に参戦。
今年のTLCCは大震災の影響で復興の渦中に開催が危ぶまれていました。
しかし、こういう時だからこそ盛り上げようとの声が高まり開催にこぎつけたようです。
当然、関東勢も盛り上げ役に一肌脱ぐ出番となりました。
今回は関東から11台の参戦。走行会も含めると14台です。


身内からEST応援団長の彰ちゃんも走行会で一花咲かせるサプライズ
(^^)
開催地は宮城県柴田郡にある菅生(SUGO)サーキット。
ツーリングを兼ねた自走ですが、流石に遠いですから前泊と相成りました。
私は水色号、彰ちゃんは、ほぼ同仕様のS1エリーゼ(VVCエンジン)。


11/26(10:00)我家に集合。

彰ちゃん号の足回りのセッティング確認を兼ねて第三京浜を法定速度で試走(笑)。
都筑インターを降りて連続コーナーを法定速度で試走。ちょっとしつこいかな(笑)。。
少しダンパーのセッティングを変更して良しとする。
もう一人、一緒に自走ツーリングのT々良氏がWotyでメンテナンスが終わる予定なので様子を
見に立ち寄りました。車は仕上がったようです。我々も出発の準備の為に我家に戻る。


11:30 目黒(自宅)を出発。
今回のルートは開通して間もない首都高C2(追加ルートの3号線池尻〜北池袋)を三軒茶屋から
乗り王子北を抜けて川口JCから東北道のルートにしました。
スムーズに流れていて快適なルートです。(たまたま空いていただけだと思いますが(^^;)


12:25 蓮田SAで昼食休憩。
T々良号とはここで合流予定でしたが我々が出発を早めたのとT々良号は横浜からなので環八の
渋滞に嵌りまだ用賀との事。申し訳ないが食事を先に済ませて次の休憩地点で合流とします。

昼食が終わりコーヒーブレイク・・・いざ出発。


次の休憩地点は阿武隈PA。・・・T々良号はどの辺りまで来たのでしょうか?
電話をしてみる。トルルル・・・。
T:「はい、T々良です」
私:「いまはどの辺り? 我々は下り32Km地点を通過」
T:「私は47Km地点です」
私:「あらっ、抜かれちゃったよ」
T:「へえ、そうなんですか!?」
私:「ゆっくり走っていたのでペースUPします。」
T:「了解です」
私:「アクセルON、彰ちゃんを抜いて引っ張ります」(笑)


今時は便利ですね。Blietoothのハンズフリーで会話できますから。
蓮田SA〜阿武隈PAまでは約160Kmあります。ノン・ストップで向かう。
程無くして追いつきました(笑)。ペース落としてくれててありがとう。
さて、私が引っ張ります。


この辺りは紅葉も終わりかけてますね。綺麗な紅葉を今年はまだ見てないな〜。
モミジの絨毯を散歩なんて・・・しばらく味わっていません。


14:10 阿武隈PAに3台が無事到着。
T々良氏は遅い昼食。我々は先に済ませてしまいゴメンなさい。。
宿に予想到着時間と夕食の時間を連絡。
私: 「どうも、目黒のMオイです」
女将:「こんにちは何時頃に着きますか?」
私: 「いま阿武隈PAを出ますので17:00頃に到着予定です」
女将:「夕食の開始はどうします?」
私: 「18:30からお願いします」
女将:「わかりました。気をつけて起こしください」
私: 「・・・あの〜、・・・メニューですが牛タンなぞを追加できますか?」
女将:「はっ?、牛タンですか?」
私: 「・・・はい。どうしても食べたい方が居ますので・・・。」(^^;)
女将:「間に合うかな・・・。」
私: 「無理はしなくて結構ですので」(^^;)
女将:「・・・。」
T々良さん、布石は打っておきました(笑)。



ちょっと見え難いのですが、フェラーリ458itaria、彰ちゃん号、T々良号。
先導はフェラーリの露払いで進む。(冗談。知らない方です。彰ちゃんが煽ってるだけです。)


私と彰ちゃん号のナビはナンチャッテ機種ですのでここからはT々良号が先導。
豪快なリア・ウイングが露払いに適任でして・・・格好良いですよ(笑)。


16:10 国見SAに到着。
明日のサーキット走行の為に給油を済ます。
阿武隈PA〜国見SAまでは約100Kmの移動。
この後は国見SAから村田ICで降りて宿まで約30Kmの旅です。
オイ等も最新のポータブル・ナビが欲しい〜。。


16:55 宿(葉坂屋旅館)に到着。所在は村田町。
女将がお出迎えです。
荷物を降ろしてご挨拶。
私: 「どうもご無沙汰です、今回もお世話になります」
女将:「こちらこそ有難うございます」
私: 「これ〜、地元の和菓子で八雲餅なんですけど召し上がってください」
女将:「あら〜、すみません。ご馳走になります」
私: 「・・・牛タン・・・間に合いました?」
女将:「何とかしますよ(笑)」
私: 「(心の中でよっしゃ〜!)楽しみ〜!」
女将:「(^^)(^^;)(^^)(^^;)


事前の予約では復興支援の作業員の方々で満杯との事でしたので宴会場を襖で締めて寝床になる
予定でしたが、工期が早まり前日に客室が空いたとの事。

ラッキーです。客室で寝られます(嬉々)。
しかし、東北の災害は予想以上でした。
この宿も半壊したとの事。既に修復はされてましたが壁はいたるところがひび割れでした。
夕食までには時間がありましたので近所を散策。
コンクリートの電信柱が曲がってます。あらためて凄い地震だったんですね。
夕暮れでしたので携帯では厳しくこの時の画像は無いのですが数年前に写した画像など。


前回も到着は夕暮れでしたのでこんな感じ。近所の酒蔵です。
決して今年の震災後ではありませんので(^^;)。年代物の門構えです。
小一時間ほどの散歩が終わり宿へ。
風呂に入る間も無く夕食です。
画像は撮り忘れましたが、お刺身と天婦羅がメイン。
一泊二食で¥6,500−。(リーズナブルでしょう!)お勧めの宿です。


そしてサプライズが!!


牛タンの塩焼きです。(T々良氏撮影)
撮り忘れて半分ほど食べてしまいましたがタン元の柔らかい霜降りの部分だけを焼いてください
ました。これで一人分です。T々良さん、良かったね(嬉々)。



冷たいビールと地酒は常温で頂きながらの夕食、ほろ酔い加減の気分でご馳走様。
続きは道路を挟んだ目の前のスナックへ。
客室の窓から覗くと妖しいネオン灯りが・・・。彰ちゃん我慢できずに出撃(爆)。


以前に泊まった時は近場(車で30分位)の温泉街まで足を運びハシゴしたんですが期待外れで
宿までタクシーで戻ってきたところ目の前に妖しいスナックがあるではないですか。。

そんなわけで今回は迷わず出撃(笑)。
私:    ドアを開け「こんにちは〜!」
マスター:「はーい、いらっしゃい」
私:   ・・・客はゼロ、ママの姿もない。
マスター:「何を飲まれますか?」
私:    下地が出来てたので一緒の二人の意見を聞かずに「芋焼酎をボトルで!」
マスター:「飲み方は?」
私:   「オイ等はロック」気遣いゼロ。。(爆)
マスター: 私をシゲシゲと眺めながら「以前も東京から見えましたよね?」
私:   「・・・・・あれっ、覚えてたの?」(嬉々)
マスター:「ええ、息子さんとご一緒に」
私:    流石ですね客商売の鏡だね。「覚えててくれてありがとう!」
マスター:「特徴のあるお顔なんで!」
私:   「・・・・・そうなの??」喜んでいいんだか複雑。。
私:   「ところで艶っぽいママは?」
マスター:「町の行事の打合せで居ないんですよ」
私:   「戻って来ないの?」
マスター:「たぶん。。」
・・・・・。
ちょっと寂しいけどT々良氏、彰ちゃんと3人で明日の走行やら何やらで盛り上がりながら飲んで
いるとドアがガランガランと開きまして3人の女性客が乱入。

・・・・・。
それぞれがカラオケで盛り上がっていると女性から彰ちゃんにデュエットのリクエスト。
彰ちゃん「いいですよ!」ニンマリと。良い笑顔ですね。


そんなわけで・・・こんな事に(笑)。

今宵も妖しく更けゆくのでした。。(爆)


翌日のサーキット受付が07:00〜なのですが朝食は06:30〜です。
慌ただしい朝になりそうですが宿からサーキットまでは10分くらい。


翌日:
いつの間に寝たのか分からずにスマートフォンの目覚ましで目を覚ます。
なんか頭がズキズキする。完全な二日酔いでした。。笑。
朝食を胃袋に流し込み勘定を済ましてサーキットへGO!
宿のご主人&女将にご挨拶を済ませ・・・車に向かうと・・・Fウインドウが。


凍ってます(笑)。まあ、北国ですからね。
やかんにお湯を貰い・・・すぐに融けました。


07:00 SUGOサーキットに到着。
受付を済ませて車両の走行準備に入ります。



TLCCレースに参戦の私とT々良氏のタイム・スケジュール
練習走行 08:30〜09:00
予選   10:15〜15分間
決勝   13:30〜8周


彰ちゃんの参加する走行会は
1回目走行 09:00〜10:00
2回目走行 11:00〜12:00


【まずはレース参加者の練習走行】
菅生は秋が終わり冬に差し掛かると全くグリップがしなくなります。
特に朝方の路面は摩擦μが低くスピン車両が続出するので有名なんですよ。
慎重に走り出しましたが確かにグリップがしない。
忘れたラインの走り方を思い出しながら周回を重ねる。
ドエリャー遅いタイムで終了。(爆)


【続いて彰ちゃんの出番:1本目走行】
めちゃめちゃ緊張してますので冗談が言えません(笑)。
「頑張らないように!」と私。「はいっ!」と彰ちゃん。
めちゃめちゃ気合が入ってます。(爆)
無事に帰って来いよ〜!帰りも自走だぞ〜! と心の中で呟きます。


独走だ〜!!(良い音させて通過していたよ)
がっ、暫くしてPITに戻ってきたら一番危険な車両全損箇所でスピンとの事。
確かにタイヤに泥と芝が付着している。声を大にして「頑張るなよ!」へんな応援。


【次はレース参加者の予選】
T々良氏: エキスパート・クラス3位(良いタイムです)
私:    スポーツ・クラス3位(凄く遅いタイムです)。。笑。
別のクラスで良かった(爆)。



【彰ちゃん2本目の走行】
1本目に恐い思いをした甲斐(笑)があって良い緊張感で走ってます。
30分後、PITに戻ってくる。
私:    「どうした?」
彰ちゃん:「車両を休ませます」
・・・・・ いいね。余裕があるね。
私:    「体も少し休ませな!」
5分後に勢いよくPITロードを駆け抜けていきましたが地に足がついた走りになってるよ!
問題無く完走です。今回の走行で一皮剥けた感じがするな。良かった、良かった。。(嬉々)


今回のレースは出走台数が少なくアルファロメオとロータスが混走になりました。
互いの特性が違う為に走りの癖がわからず危険な予感。


昼食を挟み【決勝】の始まりです。
私のグリッド順位ですが総合で23番手です。
彰ちゃんの走行画像に写っているメインストレートのDUNLOPアーチの後ろです。
上り坂です。スタートシグナルが見えません(笑)。
サイド・ブレーキを引きながらのスタートでしたが見事に決まり1コーナーまでに8台程を抜いた
模様。クラス2位の真後ろまで追いつきました。

裏ストレート・エンドでINから抜きクラス2位に浮上。
2台前のクラス1位を追いかけます。
2周目の裏ストレートエンドをINからブレーキングで詰める。。
あれっ、内側エスケープ・ゾーンにT々良号が停車。3周目の通過時も。。
動けないトラブルのようです。
凄く気になりますが気持ちをレースに戻してアタック開始。
クラス1位の後ろに付きました、が、同じ東京から参戦のESTにも参戦している「のなぼん」が
割り込んできました。車両は2−11ですのでストレートは速い。

で・す・が・、コーナーはアクセルを踏まない。
これが噂の「通せんぼ」攻撃か〜。。
後ろからアルファが迫ってくるし前は塞がっているし・・・。
1コーナーで赤いアルファにブレーキ勝負でINを刺され抜かれます。
2コーナーを真後ろに付きましたが・・・何と・・・IN側の前後タイヤが宙に浮いてます。
OUT側の2輪で走ってるわけで・・・アクロバット走行だ〜!!
恐い(自走で東京まで帰りたい)ので追うのを止めました。
クラス1位はどんどん離れて行くし「通せんぼ」攻撃は続くしそんな繰り返しでチェッカー!!
ガードレールの外に退避しているT々良氏の無事を手を振り合い確認。
急いでピットに戻りメカニックに報告。
リタイアは残念だがマシントラブルで済んで良かったと思う事にしよう。ねっ、T々良さん。


【表彰式】
東北の夜は早いんですね。薄暗くなってきました。


いちばん左が2位の私。(笑ってますね、心地良い疲れが・・・。)
1位、3位の方はESTの仲間です。本格的な高台にある表彰台ですので気持ち良かった。


片付けをすませ帰り支度。400Km弱の帰路につきます。
さーて、那須高原SAでベーコンとクリームチーズのお土産を仕入れて締めの旅が待ってます。
残り半分、宇都宮ICが近づくと2車線から3車線に増幅。
走行が凄く楽になり、視界も良好。
川口ジャンクションを抜けて往路と同じC2ルートに入ると渋滞が始まる。
三軒茶屋を降りて246を下り環七を左折、やっとの帰宅。
来年はこの体力が残っているのだろうか?
日々の精進が大事なことを痛感しながら東北復興支援の旅の終焉です。


ここからは番外編

2007 TLCC 仙台ハイランド編@

この年はLOTUS-340Rという車両でレース参戦していました。


非常に軽量で630Kgという軽さ。真のコーナリング・マシンです。


仙台ハイランドは2007年以前にも走行会で参加した事があります。
このサーキットはまさに峠道を走っているようなレイアウトで決してコース幅は広くないのですが
開放感がある私の好きなサーキットの一つです。



【同年6月24日】に開催されたレース
TiRacingの社長とデットヒートを演じた思い出深いレースです。少しうろ覚えですが画像
が残ってましたのでUPする事にしました。



予選:総合2位
決勝:総合優勝


スタート直後、スタート失敗の距離間ですね(笑)。


最終コーナーで追いつきスリップストリームに入りました。


メインストレートでスリップから抜け出しOUTからパスして1コーナーへ向かってます。


最終LAPの最終コーナーを立ち上がってきました。このままチェッカー!!


【同年10月14日】に開催されたレース
こちらも仙台ハイランドです。
前戦と同じような展開で予選はTIRさんがポール、私が2位。
決勝はドライブシャフトが折れてリタイア。良い事ばかりではありません。。笑。


スタートが決まりこの後の1コーナーをOUTから抜きTOPに出ます。


ラスト2周で駆動系に異変。最終コーナーでドライブシャフトが折れました(泣)。
惰性でメインストレートを抜けて皆さんの邪魔にならないところに手押しで回避。
これは登りを一人で手押しなんですが軽さと火事場のクソ力ってやつですね(笑)。


懐かしい過去の思い出。
良い思い出も悪い思い出も・・・今の自分を形成しているんだなと。
体験した全てを肥やしにして後輩に伝承していく人生を歩いて行きたい。


好々爺D